〜〜〜お茶時期の1日〜〜〜



長年、大切に管理を続けている茶園、5月に入ると、ここは一面、緑鮮やかな新芽で覆われます。
天空目指して、ピンと背筋を伸ばしている新芽、まだ産毛が残っているというのに、
もう、たくましさを感じます。

お茶刈りには、「摘み頃」が大事です。
「葉っぱは、まだ柔らかい、でも味はしっかりしている」そういう時期をしっかり見極めて摘み取りをしています。
どんなにうまく揉んだとしても、お茶の葉が良くなくてはどうしようもありませんから。


茶刈り、製造に急がしい5月の1ヶ月を
「お茶時期」と呼んでいます。
当然、「摘み頃」が待ってくれるはずもなく、それはもう、想像する絶する忙しさ。
満足にけんかもできないほど・・・。おかげで、家族が一番まとまる時期でもあります。

午前 お茶刈り  
お茶刈り まずは、お茶の芽伸びと天気の具合をチェック。
露が残ったままの葉は、美味しいお茶に仕上がらないので、露がとれるのを待って始めます。
「摘み頃」に追い立てられて・・・天気予報の雨マークに怯えながら・・・となかなか気をもむ毎日です。



午後 製造


昼飯を飲み込むように流し込み、早速茶工場で揉み始めます。
生葉(摘んだ葉)は、1ほいろ(管理機1杯分50k〜60k)単位で揉んでいきます。だんだん細くよれていき、夕方に、荒茶(半製品)になります。

通常は、荒茶を大きな冷蔵庫で保管し、ご注文いただいたら、最後の仕上げ作業をしてお送りしてます。

この時期は、ご予約を先にいただいているので、夕飯もそこそこで、すぐに仕上げ作業に取りかかります。



深夜 製茶完成

日付変わって、午前1時〜3時頃。たくさんのお茶が出来ました〜!!
1ホイロ50kgもあった生葉は、丁寧に揉まれ、わずか10kgのお茶になります。

これを大海という、三重構造の機密性の高い袋に入れ、
一晩、しっかり冷まします。(左写真)

翌日、それぞれのお茶を実際飲んで、仕上がり具合を最終チェック!
その後、合組(ごうぐみ)といって、品種や製造、茶園の違うお茶を何種もブレンドし、色、味、香り、文句なしの製品にします。

これを、せっせと袋詰め、荷造りして、お待ち頂いている皆様へお届けしています。



おやすみなさい

機械と茶工場の掃除を済ませると1日が終わります。布団に入って10秒で熟睡。
部屋に戻るのは寝るときだけ、そんな日が続きます。


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