第59回全国茶品評会出品茶

◆こんなお茶です

摘んだばかりの新芽です。
産毛が付いていて、とっても軟らかいです。
できたお茶です。                 
針のように、細く硬く揉みました。
緑というより、黒に近いかな?
光を放っているような独特の照りがあります。
触ると、硬くてつるつる。手から滑り落ちる感じです。

細くよれているので、お湯を注いでからじっくり待たないと、葉が充分に開いてくれません。

水色は薄い山吹色、よく澄んでいるので、茶碗の底がしっかり見えます。
薄い色に物足りなさを感じるかもしれませんが、
それに反して味は、ぎゅっと濃縮された感じ。
とろっとした最後の一滴、おいしいところをしっかり絞りきって頂きます。
小さなお茶碗一杯で、充分過ぎるほどの味です。
茶殻は、摘んだ新芽を再現するような
鮮やかな色です。            
「出がらし」というのは似合わないかも。
これを噛むと、口の中がさっぱり、すっきり、
すがすがしくなります。
捨てるのは勿体無いので、お好きな味付けで
食すのが良いかと・・・。

※すみません、すぐ上と右の2枚の写真は、受賞を知って慌てて撮ったものなので、手持ちの茶です。
もちろん、一緒に摘んで、一緒に揉んだ茶ですが。
だから正確に言うと「出品茶」ではありません。
少し、質が落ちているものです。


◆どんな場所?

茶園とそこから見下ろす景色は、こんな感じです。
標高400m、この上には民家がなくて寂しいところですが、その分、空気も水も美味しいです。
茶の生育を見る限り、もともとの地が良いようです。
敷き草を入れたりと、土壌管理も大切にしていますが、
この「もともと」っていうのが本当に有難い話です。

ここを茶園にするため、数十年前に、他の農家の方々と協力して開墾しました。
だからこの辺を、今でも「開墾」と呼んでいます。
この時は、親父はもちろん、亡きおじいも現役で、みんなで石を拾うところから始めました。
それがやっと今、最高の状態になってくれています。

◆どんな管理をしているの?
左写真は、その道のプロ、農協・普及員の方などのアドバイスを頂きながら、整枝の位置を決めて
いるところです。(すみません、この茶園は他の方のものです。)
これ、実は前年の秋の話。新芽に関わる重要な決断を、このときすでに迫られるんです。
右写真は、整枝しているところ。緊張しましたね・・・。(こっちはもちろん我が家の園です。)
他、肥料や敷き草を入れたり、草を取ったり・・・と一年中、いろいろあります。

◆どうやってつくっているの?
▼カンレイシャによる被覆をしました。
 これで、ぐっと上品な色、味になります。
http://www.kurisakien.com/nizsi3-4-25kannrei.htm


▼一芯二葉(いっしんによう)の折り摘みをしました。
まだ開く前の葉(一芯)と、開いたばかりの小さな葉2枚(2葉)だけを丁寧に、指の腹で摘みました。
すごく神経を使う作業でした。
http://www.kurisakien.com/nizsi3-5-1otatumi.htm
▼35キロ揉みの小型の機械で、丁寧に揉み上げました。
硬く針のように揉むため、通常の3〜4時間かかります。
茶農家仲間である振興会のメンバー、農協職員、機械のメーカーさん、色々な厳しいチェックが
入りながらの作業です。
(下の写真、昨年度のものですみません。まさかのことで、今年は写真を撮り忘れました・・・。)



◆全国品評会について
全国茶品評会は、毎年、開催場所を変えて行われます。
本年度は、静岡県が開催地なんで、より頑張ろうという思いで1年過ごしてきました。

今年の出品数は、「普通煎茶30キロ」66点・「普通煎茶10キロ」205点・「深蒸しせん茶」159点・「かぶせ茶」74点「玉露」100点・「てん茶」95点・「蒸し製玉緑茶」84点・「かま入り製玉緑茶」63点でした。

審査は、静岡茶市場で、試験研究機関、生産、流通関係団体等の代表者25名で行われました。
8月26日〜29日までの4日間にもわたる大掛かりなものです。

外観(20点)、香気(75点)、水色(30点)、滋味(75点)4項目を200点満点形式で審査されます。

うちは、199点でした。惜しくも味で1点減点でしたが、「普通煎茶10キロの部」で1等2席を頂けました。
さらに、農林大臣賞(申請中)も頂ける予定で、すごい話におろおろしています・・・。

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